レマノルドの音楽作品を公開しています
 

rmn_v_018 はざみどり

▼rmn_v_018▼

▼rmn_v_018_ov オフボーカル▼

歌詞

何ひとつ残らないのに 傷以外は残らないのに
ひとつひとつに 意味があるとしたくなるから

大切に隠していよう 二度と照らされないよう
あまり上手に生きていられている方ではないから

はっきりと声に出して 何が変わった
これだけ抗っても敵わない君が 嫌いだ

春と夏の間 最初から無かったように去った
記憶とともに 痛みとともに 初心を忘れ去った
朝に花は咲いた 嵐は明けてしまったみたいだ
さも当たり前のように綺麗だから 急いで目を瞑った

風が陽炎を攫ったら 新しい熱がまた籠めた
永遠に許されることはないと 知ってはいたけれど

曲がりなりにも 変わってみようとしていた
追いつけない 置き去りにしていく夏が 嫌いだ

春と夏の間 いくつものドラマが挟まった
同じような虚しい後味 始まり終わりまた始まった
朝に鳥は鳴いた 無事夜は明けていったみたいだ
さも何も知らないように軽やかで やさしく耳を塞いだ

何が優しい心だ 何が気高いプライドだ
失って疼いて 独り苦しいだけじゃないか

ぼんやりと声に出して 少し楽になった
自分でいられない自分が 嫌いだ

春と夏の間 君はまた歯切れ悪く泣いた
痛みを伴った記憶を最後に 見違うほど笑った
紛れもなく愛だ だからこそやるせなくなるんだ
きっとこれで良くて 混ぜたら濁る絵の具のように笑った

春と夏の間 最初から無かったように去った
記憶は時に 痛みは時に 前触れもなく湧いた
今朝の空は冴えた 昨日は過ぎてしまったみたいだ
きっとこれで良くて ひとつ幕切れた

春と夏の間